オーストラリア・ニュージーランド蘇生委員会(ANZCOR)のガイドライン
このセクションはANZCORによる一次救命処置(BLS)ガイドラインに基づいています。
心停止かどうかの判別は難しい場合があります。目撃者がいない転倒や接触のない状況での転倒は、常に心停止の可能性を念頭に置いて評価しなければなりません。ラグビーピッチ上で選手が単に「失神」することは通常ありません。こうしたすべての傷病者には、安全が確保され次第、DR ABCDEおよびMILSの手順で対応します。反応を確認する際は、肩をたたいて『大丈夫ですか?』と大声で呼びかけます。
反応がない場合は、大声で助けを呼びます。協力者が到着したら、救急車の要請とAEDの搬送を依頼します。
反応がないプレーヤーについて心停止かどうかを判断する際の重要な評価項目は、「正常に」呼吸しているかどうかです。プレーヤーが倒れる直前までピッチを全力で走っていた場合は、速い呼吸や左右対称の胸の動きがみられることが想定されるため、その状況を踏まえて判断する必要があります。
安全確認:周囲に危険がないか確認します
評価:肩をたたき、『大丈夫ですか?』と声をかけます
助けを呼び、さらに人を手配します
気道と呼吸:正常な呼吸の有無を確認します。顔色が悪い、あえぎ呼吸(死戦期呼吸)は正常ではありません→ 誰かに救急車の要請とAEDの搬送を依頼します
心肺蘇生(CPR)を開始し、除細動器を装着して音声指示に従います