脊髄損傷の合併症
- 損傷部位以下の知覚障害
- 損傷部位以下の運動障害
- 呼吸困難―胸郭の運動麻痺(機能する能力)による-
- 血圧低下によるふらつきやめまい(自律神経系の問題‐神経性ショック)
脊髄損傷の場合、脊髄のすべての重要な機能の問題を余儀なくされます。すなわち、頚部の痛み、脊髄損傷部位以下の知覚障害や運動障害を生ずることがあります。胸郭の運動麻痺により呼吸困難を来し、十分な酸素を吸入できない場合も起こりえます。パニックに陥ると、麻痺していない筋肉を使っての努力性呼吸となり、また血液中の酸素が不足により唇が青みを帯びる(チアノーゼ)場合があります。この組み合わせは、「呼吸窮迫」として知られています。自律神経系の調節がうまくいかず、血管壁が柔らかくなり、血圧低下の問題が生じる場合があります。これによりめまいが生じたり意識消失にまで至ったりする場合もあります。