呼吸障害の認識
負傷したプレーヤーへのアプローチは、本コースの他のどの項目とも同じであり、安全にABCDEアプローチを行うべきです。明らかに、胸部外傷のあるプレーヤーでは、できるだけ早く酸素を吸入させることが重要です。
「呼吸」を評価する際には、フィールドでは基本的な手技を用い、医務室でさらに詳細な検査を行うことをことが求められます。もし基本的な検査では心配なら、フィールド上でも詳細な検査を行うのが適切な場合もあります。
「フィールド上」での基本的な検査とは:
顔色と意識レベル
話しかける: プレーヤーはあなたに話すことができますか?そうであれば、文にして言えますか?
呼吸数: プレーヤーがプレーを止めた直後であれば、呼吸数は多くなっている可能性がたかいですが、呼吸数のベースラインを測定して記録しておくことが必須であり、その後の記録から状況が改善しているのか、または、悪化しているのか明らかになります。
拡張: 手を前胸部に当てます。胸郭の広がりがすぐに評価でき、圧痛の有無も同時に確認できます。
医務室でのより徹底した診察は、医療従事者の臨床的懸念事項とプレーヤーの状態によりますが、少なくとも以下を含みます:
顔色と意識レベル、話し方、呼吸数、拡張は上記のとおり
打診音
呼吸音と空気の流入(高く広い)
気管の位置