コントロールされたログロール

救助者が複数いる場合には、負傷者の自発呼吸が明らかでも何かしら気道や呼吸に違和感を感ずる場合、より統制のとれたログロールが推奨されます。これにより詳細なDR ABCの評価が可能となります。このログロールには、特に負傷者がとても身長が高い、または体重が重い場合などには少なくとも3名、理想的には4名の救助者が必要となります。救助者のリーダーからの明確な指示のもと動きます。

コントロールされたログロール

Skill 8

コントロールされたログロール

  1. 救助者のリーダーが頭部でMILSを実践する(うつ伏せの場合、手を交差させる)。
  2. 身長が一番高い救助者が胸椎レベルにくる。
  3. 身長が中位の救助者は臀部にくる。
  4. 身長が最も低い救助者は大腿部にくる。
  5. 「3つの手は上から覆うように、さらに3つの手は下から支えるような」手技
  6. 救助者のリーダーから明確な指示―「ロール準備!、ロール実践!。」
  7. 指示に基づき、救助者側に負傷者を仰向けにする。
  8. DR ABC評価を繰り返し、MILSを維持する。負傷者が意識を消失しているようであれば、下顎挙上を考慮する。

 

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