HAINES手技

HAINESは、“high arm in endangered spine”の略です。これが確認された場合は、一人目の救助者は負傷者を動かすまでの間、頸部を固定します。負傷者を仰向けにする場合、上肢をシーネ代わりに有効に使う事で頭部や頚部の不用意な落ち込みの防止が可能となります。

以下の状況下において用います:

  1. 緊急ログロール、例えば、気道の状態の評価後、気道を確保するために負傷者を動かさなくてはいけない場合。
  2. Recovery position

負傷者がうつぶせであったり、仰向けであったり、または不自然な姿勢である場合もあるので、負傷者をロールさせる方向は様々です。例えば

  • うつぶせの場合は、救助者側に引っ張り上げる方が簡単でしょう。
  • 仰向けで嘔吐している場合は、救助者から遠ざけてロールする方が良いでしょう(救助者に嘔吐物がかからないように)。
  • 負傷者が仰向けでいて、recovery positionにする時は、救助者に向かってロールするのが良いでしょう。

Dr Jonathan HansonがHAINES手技をデモンストレーションします