重大な頚椎損傷

  1. 椎骨の骨折
  2. 椎間板レベルでの椎体の脱臼
  3. (椎間板の突出または脱出による神経根または脊髄への圧迫)

上記全ては、脊髄に対して一過性、または永続的な損傷をもたらす可能性があります。

脊柱自体の骨折や脱臼には、脊髄に損傷を来すものとそうでないものがあります。脊髄損傷には、完全損傷と不完全損傷、また単純に脊髄を圧迫するものがあります。特別な画像診断装置がない限り、これらの違いを見分けることは不可能です。したがって、このような損傷の早期における治療方針としては、脊髄に対してそれ以上の損傷を与えないようにすることが極めて重要です。なぜなら脊髄が圧迫されているだけの症状と、脊髄の完全損傷の症状が同じでありながら、病院でひとたび脊椎の配列が修復されると、完全に回復する場合があるからです。