頭部損傷の解剖学的構造

脳はゼリー状の臓器で液体(脳脊髄液)に浸され、数層の膜でできた袋に包まれています。この全体が固い頭蓋骨の中に収まっています。

頭部に打撃を受けた場合、脳が言わばゼリーのように揺れ、脳振盪が発生した場合は、ぼう然としたり(脳に構造的な損傷なし)、あるいはもっと稀に深刻な場合には、脳実質が損傷したり、脳周辺や脳内の出血をきたします。脳の外側にある膜は髄膜といい、頭蓋骨から脳の表面に血管を走らせます。

頭部損傷の解剖学的構造