XRugby
XRugbyとは?
- 激しい接触が少なく、ピッチの半分だけを使って行う変形バージョンのラグビー 新たに始めるプレーヤー達の導入として、また、やめてしまいそうなプレーヤー達が続けられるように、考案された 7人でできるので、簡単に企画でき、楽しみや健康増進につながる
なぜ、XRugby?
- ティア1協会はどこも、ラグビーの競技発展の必要性を認識している ティア1協会にいる初心者のラグビープレーヤー達は、コンタクトには強い興味を示しつつ、現在のラグビーの形よりも激しい接触を減らしてほしいと望んでいる 調査によると、ラグビーに興味を持って参加している人のうち、48%がより簡単でより短い試合時間、そして、テンポが速くて面白く、社交性、健康や体力の増進といったメリットもある形式を求めている 同じ調査で、ますます忙しくなる人間の生活にフィットした競技である必要があり、「柔軟性」が求められることも示された オリンピック、コモンウェルスゲーム、HSBCワールドセブンズシリーズなどを通じ、7人制ラグビーの人気が高まっており、7人制ラグビーをプレーする機会も 忙しい生活を送る人が急増し、そのような人たちでもできるゲームが必要で、「柔軟性」が重要なキーワードであることが示されている オリンピックやコモンウェルスゲーム、HSBS World Seven Seriesを通し7人制でプレーされる機会が増えていく
XRugbyの競技規則
試合形式は、柔軟性を持たせて考えられている。XRugbyは7人制ラグビーとして作られているが、さらに変更を加えて、7名より少なくても多くてもプレーできる。
XRugby用ピッチのマーキングは、コーンを置くか、もしくは、実際に線を引く
競技規則の項目 | XRugbyでの競技規則 |
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グラウンド | 競技場の寸法はグラウンドの図に示されている通り。 横に並んだピッチで2試合を同時に行う場合(例: ピッチ全面を2つに分けて並んで2面取った場合)、2面のピッチの間には、最低6mの間隔を置かなければならない。 インゴールエリアは、ピッチ全面を使う場合のタッチラインと5メートルラインの間となる。 ゴールポストに一番近いタッチラインは、ゴールポストから最低でも3m離れていなくてはならない。 |
得点 | トライは、トライラインの中央にある15メートル幅のスペースである「マックスゾーン」の中でない限り、5点。マックスゾーン内でのトライの得点は7点。XRugbyでは、トライ後のコンバージョンは行わない。 |
チーム | 各チーム、プレー中に競技区域内にいるプレーヤーの人数が7名を超えてはならない。 各チームは最大5名の交替要員を指名することができる。 各チーム、試合中いつでも、何回でも、プレーヤーを入れ替えることができる。フィールドオブプレー内に入るプレーヤーは必ず、退くプレーヤーがフィールドオブプレーを離れた後に、ハーフウェイラインから入る。 |
タックル | タックラーは必ず、ボールキャリアーの脇の下よりも下を、ジャージ、パンツの上から、または、脚の周りから捕らえること。捕らえる際は、肩の接触と同時か、それよりも前でなければならない。 プレーヤーは、たとえ最初は相手の脇の下よりも下であっても、相手の脇の下よりも上へタックルしたり、タックルしようとしたりしてはならない。 タックルが行われたら、各チームに対して1本ずつ、ゴールラインに平行な2本のオフサイドラインができる。各オフサイドラインは、タックルをされたプレーヤー(複数の場合あり)の体の最後尾に当たる部分を通る線とする。 タックルに参加していなかったプレーヤーはいずれのチームであっても、タックルをされたプレーヤー(複数の場合あり)の体の最後尾に当たる部分の後方から入っていけば、ボールをプレーすることができる。このプレーヤーに対しては、ボールが地面から持ち上げられ、前へ出る、走る、パス、あるいは、キックをする動きをした時にのみタックルをすることができる。オフサイドラインは、アライビングプレーヤーがボールを地面から持ち上げるまで、そのままである。 |
ハンドオフ | ハンドオフは、相手の脇の下より下を押す動きでなければならない。 |
ラック | ラックは、各チーム最大2名のプレーヤーで形成される。 |
モール | モールは、各チーム最大3名のプレーヤーで形成される。 |
スクラム | スクラムは、各チーム3名のプレーヤーによって形成される。両チームともマークから押すことは禁止されているが、どちらのチームもボールをフックすることでコンテストし、スクラムにおいてボールを獲得することはできる。 いずれのプレーヤーも、フロントロー同士が組んだら、ボールを獲得したチームのスクラムハーフがボールを手に取るまで、スクラムの中央線を通過してはならない。 |
ラインアウト | ラインアウトは、各チーム3名のプレーヤーによって形成される。2名のプレーヤーが、レフリーが示した5メートルマークよりも後ろでラインアウトの位置につく。 投入する側のチームの3人目のプレーヤーはボールを投入し、相手チームの3人目のプレーヤーは、タッチラインから5m以内にいるようにする。 リフティングはしてはいけない。 |
キック | キックは、オープンプレーの時にのみ行うことができ、必ず手に取ったボールを蹴って地面に転がす(グラバーキック)。グラバーキック以外のキックを行った場合はペナルティとなり、その場所からのタップ・アンド・プレーで再開する。 グラバーキックのボールが地面に触れる前にタッチに出てしまった場合、反則をしていないチームに、キックが行われた地点でのタップ・アンド・プレーが与えられる。 グラバーキックが蹴られ、防御側のチームのプレーヤーがインゴールでタッチダウンした、または、ボールがデッドになった場合、15メートルラインからのタップ・アンド・プレーでプレーを再開する。 |
ペナルティとフリーキック | ペナルティが与えられる反則はいずれも、タップ・アンド・プレーで再開する。 ペナルティを与えられたチームは、反則のあった地点でのクイック・タップ・アンド・プレーを行うか、レフリーが反則をしたチームに10m、あるいは、反則がトライラインから10m以内で起きた場合には自陣のトライラインまで下がらせるのを待つかの選択ができる。 フリーキックが与えられる反則はいずれも、タップ・アンド・プレーで再開する。 |
試合の開始と再開 | チームは、ハーフウェイラインの中央、または、その後方でのタップ・アンド・プレーでキックオフを行う。 得点後の試合の再開は、レフリーのシグナルに従って、得点しなかった方のチームによるタップ・アンド・プレーで行われる。 |
不正なプレー | イエローカードを出されたプレーヤーは、次にトライが決まるまで、フィールドオブプレーを離れる。 |
実施されている国
イングランド
「7週間でわかるX Rugbyセブンズ 」: ピッチの上で行う、または、実際にプレーを行うセッションで、プレーヤーにゲームの基礎を教えていくもの。
「XRugbyセブンズセントラルリーグ」: 個人グループでチームを作り、レフリーも付くレギュラーリーグ戦に参戦していくもの。
ニュージーランド
州協会を通じて実施。
これまで経験がなく、新たにラグビーを始める人たち向け。女子学生やインド/東アジア系コミュニティを対象としている。
アイルランド
ラグビーをやめた成人男性を対象とし、特にコンタクトを伴うラグビーまで進まなかった年齢別プレーヤーをターゲットとしている。
大学生や女子学生がラグビーに参加する機会を増やしている。
他のスポーツから転向し、遅れてラグビーを始める若い人向けの導入的ゲーム。
オーストラリア
小学生や中学生がコンタクトを伴うラグビーに進んでいくためのゲーム。
競技をやめ、楽しむスポーツの機会を求めている20代前半のプレーヤーも対象としている。