Tackle Ready(タックル・レディ) - 安全で効果的なタックルをするためのガイド
プレーヤーウェルフェアは、ワールドラグビーにとっての最優先事項です。私たちは、ラグビーをより安全かつ良いものにするために、各関係者がさまざまなリソースによる質の高い最新の研修や教育の機会を利用できるよう継続的な取り組みを行っています。 1試合あたり平均176回のタックルが行われる中、すべてのプレーヤー(とコーチ)が安全かつ効果的にタックルを行う(指導する)ことができるようにすることは大変重要です。このTackle Readyプログラムでは、5つの主要段階に焦点を当てたフレームワークを詳しく紹介しており、それぞれに重要業績評価指標(KPI)を設定しています。
プログラムの目的
このプログラムの目的は、Rugby Readyの中で紹介されている安全なタックルを基本として、プレーヤーとコーチの双方が技術的な理解を深め習得できるようにすることです。このプログラムにより、コーチはプレーヤーの個々のタックルスキルを細かく分析、指導、評価することができ、ラグビーをする環境の中で「タックルの文化」を作っていくことができます。
Tackle Readyのメリットとは?
Tackle Readyは、ラグビー全般で統一された用語を使うようにし、安全で効果的なタックルとは何かをより深く理解してもらうことをねらいとしています。また、タックルにおける特定の段階や具体的なKPIをコーチやプレーヤーに示すことで、それぞれのタックラーやボールキャリアーを育成していきます。コーチは、このリソースを用いて自分達の現在のコーチング方法を評価し、自分のコーチング環境の中でタックルの指導方法をさらに良いものにしていくことができるはずです。このプログラムを活用することで、プレーヤーの技術的な熟練度、精度、自信、タックルに対するマインドセットが向上し、トレーニングや試合においてタックラーとボールキャリアー双方のタックルコンテストでのパフォーマンスがより安全になるはずです。
Tackle Readyはどのように使うもの?
5つの段階は、若い初心者から成人のクラブラグビー、そして、プロラグビーまで、あらゆる年齢や段階とすべてのレベルのプレーヤーに適しています。5つの段階には、プレーヤーが基本的な部分をしっかり行うための具体的なドリルやアクティビティが含まれており、どのレベルにも適した段階の進め方を紹介しています。
Tackle Readyでは、タックルの中核となる要素に関連するスキルに特化した運動パターンを示し、シンプルな静止した状態でのフォームからダイナミックで複雑な動きへと発展させていきます。
Tackle Readyは、すべての年齢と段階のプレーヤーに適しており、チームなどのラグビーをする集団の中で「タックルの文化」を作っていくためにサポートスタッフ(S&Cコーチ、メディカルスタッフ、カウンセリングスタッフなどがいる場合)も含めた総合的なプログラムの一環として指導されるべきです。