脳振盪に関して
脳振盪とは何か?
脳振盪とは、脳の機能に障害をもたらす外傷性脳損傷である。脳振盪の症状にはいろいろあるが、 一般的なものは、頭痛、めまい、記憶障害、または、バランス障害である。
ノックアウトされた状態の意識消失は、脳振盪の中で10%以下でしかみられない。意識消失は、脳 振盪と診断する際の要件ではない
一般的に、標準的な脳の画像所見は正常である。
脳振盪はどう引き起こされるのか?
脳振盪は、頭部への直接的な衝撃によって生じることがあるが、体の他の部分への衝撃が頭部の 急な動きを引き起こして生じることもある。例: 屈曲型、伸展型、回転型の負傷など
どのような人に危険があるのか?
脳振盪は、どの年齢にも起こりうる。しかし、小児、および、少年のアスリートの方が:
- 脳振盪になりやすい
- 回復に時間がかかる
- より明らかな記憶および精神機能の問題が生じる
- 1度または2度目の衝撃によって、死に至る場合も含めた、稀ではあるが危険な神経学的な合併症を、より起こしやすい。
1年以内に2回以上の脳振盪の既往のあるアスリートは、さらなる脳の外傷や回復が遅れるリス クがより高まるため、プレーへ復帰する前には、脳振盪の治療経験のある医師の診察を受けるべ きである。
症状の発症
脳振盪の症状はいつ発症してもおかしくないが、一般的には、頭部外傷受傷後24~48時間に発症するので注意すること。