はじめに

本文書は、2020年4月に作成されたワールドラグビーのプレー再開に関する資料の更新版です。内容の大半は変更ありませんが、症状、マスクの使用、検査、感染リスクが高くなるトレーニングやプレー時の接触のシチュエーション、トレーニングおよび試合でのスタッフによるPPEの使用に関して重要な更新情報があります。

はじめに

本文書は、ワールドラグビーが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が蔓延している中、ラグビーコミュニティの皆様を支援し、ラグビーの活動を安全に再開するガイダンスを提供する目的で作成したものです。最初のセクションでは、プレーヤー、コーチ、運営スタッフなど、競技に関わる皆様に情報を提供します。2番目のセクションでは、各協会、大会、クラブが現地の状況に応じて活動再開の方針やガイドラインを整備できるようにするためのフレームワークを提供します。めまぐるしく進展するウイルスにまつわる状況は今後も変わり続けるため、本文書は定期的に更新されます。したがって、最新の変更や更新内容を知っておくために、本文書を頻繁に参照してください。

本文書は誰が読むべきでしょうか?

本文書は、ラグビーのコミュニティに対して作成されています。プレーヤー、コーチ、サポートスタッフ、運営スタッフなどの全員が社会の一員であり、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対処するために必要な措置のほとんどがコミュニティと家庭から始まるものです。ウイルス感染は、人や場所を選びません。職場やチームの施設で対策を厳格に順守していても、家庭や社会の状況ではそうではないことがあります。本文書では、私達全員が日々の生活で注意するべきことを具体的にいくつか記載していきます。

各協会、大会、クラブは、自国の管轄内で活動を再開する際の方針を策定するために、このフレームワークを使用してください。その際に、各協会、大会、クラブは、地域の法律(健康と安全、雇用に関する法律、あるいは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)特有の法律)、ならびに政府や自治体の施行している方針に必ず準拠する必要があります。各協会、大会、クラブは、このような法律や方針に加えられる変更に注視し、自国の管轄にあるラグビーコミュニティがベストプラクティスを適用して地域の要請を順守できるよう、必要に応じて自国での方針を改訂する必要があります。