オープンフィールドプレー
ラグビーは、お互いに陣地を取り合うゲームです。一度ボールを獲得したら、目標は、ボールを(持って運ぶか、蹴って)前に動かして相手陣地に持ち込み、最終的に得点を取ることです。
ボールキャリアにとって、ボールを前に動かすのに最も効果的な方法は、スペースに向かって走る、または、スペースのある所にいる味方にパスをしてコンタクトを避けることです。
ただし、コンタクトは、オープンプレーのどこかで必ず起きます。正しいテクニックを使うことが、ボールを保持し、攻撃を継続し、ケガのリスクを最小限にとどめることにつながります。
プレーヤーのポイント
コンタクトの前
- まずディフェンダーを避ける努力をする – ディフェンダーの体ではなく、その周辺のスペースを狙う
コンタクトを避けられなかったら:
- スペース攻め、相手をかわすステップを使って、真正面からのタックルを避ける
- ボールは両手で抱える
- しっかりと、安定した姿勢をとって、コンタクトに備える
- タックラーに、横からタックルさせる
- 倒されないようにする
- レッグドライブを使って、勢いを保つ
- コンタクトしながら、パスを出すようにする
コンタクトのとき
地面に倒され、相手に捕まったら:
- タックルが成立。タックルの項を参照
- 立っているサポートプレーヤーにパスをする
- サポートプレーヤーにパスができない場合、ボールを渡す
- サポートプレーヤーがピック&ゴーできない/ピック&パスできない場合、ラックが形成される。ラックの項目を参照
地面に倒されたが、相手には捕まっていない場合:
- タックルは成立していない。立ち上がって、オープンプレーを続ける
相手に捕まったが、地面には倒されていない場合:
- タックルは成立していない。しっかりとした姿勢を保ち、レッグドライブを使って前進する勢いを保つ。
- 後続のタックラー、および/または、相手側のサポートプレーヤーが来るのに備える
- サポートを探す
- できれば、味方にオフロードする
- 味方のサポートプレーヤーがバインドしてきたら、モールが形成される。モールの項目を参照
コーチングポイント
- プレーヤーが、プレーの原則について認識、理解しているようにする
- プレーヤーが、コンタクトを選ぶのではなく、かわすこと、スペースを攻めることの重要性を理解しているようにする
- コンタクトスキルよりもかわすことをうながすセッションを計画する
- プレーヤーが、陣地を取る、または、コンタクトを回避するスキルを安全に行えるよう、ポイントを示して指導する
- スキルの導入や強化の際は、性別、体の大きさ、年齢、ラグビー経験年数に差が生じないようにする
- 一度に教えるのは、1つか2つのポイントだけに絞る – 1度にあまりたくさんのことを教えない
レフリーのポイント
World Rugbyの競技規則ウェブサイト:
https://www.world.rugby/the-game/laws/home
- プレーについていく
- プレーヤーが使うスペースを守る
- フィールドオブプレーを常に広く見る
次のことにも注意:
- ボールのそばにいない相手をチャージ、または、妨害するプレーヤー
- 競技規則に従ってラック/モールに参加せずに”クリーンアウト”するプレーヤー
- 腕を使わないで”タックル”するプレーヤー
以下を確認すること:
- タックラーが、肩よりも下からコンタクトしているかどうか
- ハンドオフに反則がないかどうか