スクラム
スクラムは、スローフォワードなど、小さな反則が起きた後にゲームを再開させる手段です。ボールを争奪する体と体の競い合いであるため、いかなる接触においても、安全性が最優先事項となります。プレーヤー、コーチおよびレフリーはみな、スクラムが公平に、きちんと競い合われ、安全な形で行われるようにしなくてはいけません。すべてのプレーヤーが、自分のポジションにおける正しいテクニックを理解し、相手と協力して崩れないようにすることも欠かせません。
スクラムでは、反則をしなかった方のチームがボールを投入する権利を持ち、通常、スクラムの左側から行います。防御側のチームには、投入の際にボールを足でかく、または、ボールの上で攻撃側チームを押し戻すことで、ボールを奪い返すチャンスがあります。
スクラムは、試合を再開し、ボールがスクラムから出たらオープンプレーとなります。
競技規則の定義
スクラムは、フィールドオブプレーにおいて、互いにバインドして3列になった8人ずつのプレーヤーによって形成され、双方のフロントローは頭を交互に組み合います。組み合うことによってトンネルが形成され、そこに、双方のフロントローが左右どちらか片方の足でフッキングすることによりボールを獲得するよう、スクラムハーフがボールを投入します。
レフリーのポイント
試合前に:
- フロントプレーヤー全員が、その試合に合ったレベルか、確認する
- フロントローフォワードとスクラムハーフにスクラムを組む流れについて説明する
スクラムで:
- スクラムの一部始終で指示を与える
- エンゲージに入る前に、両チームのフォワードの準備ができていることを確認する
- どちらのチームのフロントローも、ドライブダウンしたり、肩を腰よりも低くしたりしていないようにする
- 正しいバインディングができているか、確認する
- ボールがトンネルにまっすぐ投入されているか、確認する
- スクラムが安定しない場合、早めに、大きく笛を吹。
- 防御側が不正にスクラムを崩していないか、確認する
- スクラムに参加していないプレーヤーが、オンサイドにとどまっていることを確認する
- 安全性に懸念がある場合、アンコンテストスクラムにする