定義
0-9
- 22メートル区域(22)
- ゴールラインと22メートルラインの間、および、タッチラインの間の区域。22メートルラインを含むが、ゴールライン、または、タッチラインは含まない。
A
- アドバンテージ(Advantage)
- 相手による反則の後に生じた、明らかな、かつ、実在的な利益。
- 攻撃側(Attacking team)
- プレーが行われている地点が自陣にあるチームの相手側。
- 経過時間(Actual time)
- 連続した失われた時間(「競技時間」を参照)。
B
- ある位置「を越え(Beyond)」、「の後に(behind)」、および、「の前に(in front of)」(Beyond or behind or in front of a position)
- 文脈上適当でない場合を除き、説明の地点から両足ともにある位置「を越え」、「の後に」、「の前に」ということである。
- バインディング(Binding)
- 手から肩までの腕全体を接触させて、他のプレーヤーの肩から腰の間の胴体の部分をしっかりとつかむこと。
世界的試験実施ルール
ブレーキフットフッカーが、安定性を高めるため、また、軸方向への負荷を避けるため、トンネルの中央で片足を前方に置くこと。エンゲージメントシークエンスの「クラウチ」および「バインド」の間を通してずっとこの位置に置く。その足を引くのは、「セット」の後、そして、ボールに当てる前でなければならない。
- ボールキャリアー(Ball-carrier)
- ボールを保持しているプレーヤー。
- 出血を伴う負傷(Blood injury)
- 抑えられない出血を伴う負傷。
C
- キャプテン(Captain)
- チームにより指名されたプレーヤーのことで、そのチームを率い、レフリーに意見を求め、レフリーの決定に関連するプレーの選択を行う。
- クロコダイル・ロール(Crocodile Roll)
- 禁止されている行為で、プレーヤーがタックルエリアで立っているプレーヤーを地面に向かって横にロール/ツイスト、または、プルをするという禁じられた行為。この行為ではしばしば、プレーヤーの下肢に落下する。
D
- デッド(Dead)
- レフリーがプレーを一時停止するために笛を吹いたとき、または、コンバージョンキックが失敗に終わると、ボールはデッドとなる。
- デッドボールライン(Dead-ball line)
- 競技区域の両端に、全体にわたってある線。
- ドロップキック(Drop-kick)
- ボールを故意に片手、または、両手から地面へと落とした後、最初にはね返ったときに蹴ること。
- ボールを直接キャッチすること(Directly caught)
- ボールが、誰か他の人や地面に先に触れることなくキャッチされること。
- 防御側(Defending team)
- プレーが行われている地点が自陣にある側。
F
- フィールドオブプレー(Field of play)
- ゴールラインとタッチラインに囲まれた区域をいう。ただし、ゴールラインとタッチラインは含まない。
- フライングウェッジ(Flying wedge)
- 違反に類する攻撃であり、通常は相手ゴールライン近くで、ペナルティ、フリーキック、または、オープンプレーにおいてのいずれかから行われる。味方プレーヤーが相手にバインドする前にボールキャリアーの両側をウェッジの形にバインドする。しばしばこれらの味方プレーヤーがボールキャリアーの前方に位置していることが多い。
- フリーキック(Free-kick)
- 反則、または、マークに対して、一方のチームに与えられるもの。
- 不正なプレー(Foul play)
- 競技規則第9条に反する、競技場内でのプレーヤーの行動。これには、妨害、不当なプレー、反則の繰り返し、危険なプレー、不行跡が含まれる。
- 前方(Forward)
- 相手側のデッドボールラインに向かって。
G
- グラウンド(The Ground)
- 第1条のグラウンドの図における全体図のこと。
- ゴール(Goal)
- フィールドオブプレーから、相手側のクロスバーを越えるようにボールをプレースキック、または、ドロップキックで蹴ること。
- ゴールライン(Goal line)
- フィールドオブプレーの両端に、全体にわたってある線。
H
- ハーフタイム(Half-time)
- 試合の前後半の間の休憩時間。
- ハンドオフ(Hand-off)
- ボールキャリアーが、相手を払いのけようとして手のひらを使って行う行為で、認められている。
- ボールを抱えること(Holding the ball)
- ボールを片手、または、両手、あるいは、片腕、または、両腕で持っている状態のこと。
- 最後尾(Hindmost)
- 自陣ゴールラインに最も近い。
I
- インゴール
- ゴールラインとデッドボールラインの間、および、タッチインゴールラインの間の区域。ゴールラインを含むが、デッドボールライン、または、タッチインゴールラインは含まない。
- インフィールド(Infield)
- 競技区域内の、タッチラインから離れた部分。
J
- ジャージ(Jersey)
- 身体の上半身に着用するシャツで、パンツや肌着類とつながっていないもの。
- ジャッカラー (Jackler)
- タックルに最初に到着した、タックラーの味方のプレーヤー。ボールを直接争奪するためには、立ったままでいなければならない。その前にタックルに参加していた場合は、ボールを争奪する前に、明らかにボールキャリアーを離していなければならない。
K
- キック(Kick)
- 膝とかかとを除く、足、または、脚のひざからつま先までの間をボールに当てて、意図的に行う行為。ボールが手の中にある場合でも、あるいは、地上にある場合でも、はっきり見えるだけの距離を蹴り進めなければならない。
- キックオフ(kick-off)
- 試合の各ハーフを始める方法であり、また、延長時間の各ハーフの開始時にも行われるドロップキック。
- キックしたボールが直接タッチになる (kicked directly into touch)
- ボールが、先に競技区域に着地する、または、プレーヤーかレフリーに触れることなく、タッチに蹴り出されること。
- キックティー(Kicking tee)
- 試合開催者によって認められた、プレースキックを行うときにボールを支えるあらゆる道具。
- ノックオン(Knock-on)
- プレーヤーがボールを落としボールが前方へ進む、または、プレーヤーが手、または、腕でボールを前方へたたく、または、ボールがプレーヤーの手、または、腕に当たってボールが前方へ進み、そのプレーヤーがそのボールを捕りなおす前にボールが地面または他のプレーヤーに触れることをいう。
L
- マークまたは地点を通る線(Line through the mark or place)
- 特に他の意味を指している場合を除き、タッチラインに平行した線。
- ラインアウト(Lineout)
- ラインアウトとは、各チームから最少2名ずつのプレーヤーがラインを形成し、タッチから投入されるボールをキャッチしようとして構えるセットピースのこと。
- ラインアウトプレーヤー
- ラインアウトの列のどちらかにいるプレーヤー達。
- ラインオブタッチ(Line of touch)
- 「タッチのマーク(Mark of touch)」を参照。
- ラッチ (Latched)
- コンタクトの前に味方プレーヤーにバインドしている状態のこと。
- ロイター/ロイタリング (Loiter/Loitering)
- オフサイドの位置に残っているプレーヤーは、ロイタリングとなる。相手チームがボールを望むようにプレーすることを妨げるロイタラーは、プレーに参加しており制裁の対象となりうる。ロイタラーは相手チームのアクションによってオンサイドになることで利益を得てはならない。
M
- マーク(Mark)
- 相手側のキックを、自陣22メートル区域内、または、インゴールで直接キャッチし、「マーク」と叫ぶことによって、プレーを止めてフリーキックを獲得する方法。
- マークオブタッチ(Mark of touch)
- フィールドオブプレー内の、タッチラインと直角を成し、ボールが投入される地点まで延びた想定されたライン。マークオブタッチは、ゴールラインから5メートル以上離れていなければならない。
- マッチオフィシャル(Match officials)
- ゲームをコントロールする者で、通常はレフリー1名とアシスタントレフリー、または、タッチジャッジ2名で構成するが、テレビジョンマッチオフィシャル、および、7人制においてはインゴールジャッジも含む場合がある。
- モール(Maul)
- ボールキャリアーと両チームから最少1名ずつが参加して、互いに立ったままバインドしているプレーのことをいう。
- 試合主催者(Match organiser)
- ワールドラグビー、協会、複数の協会、または、協会やワールドラグビーが認めた組織といった、試合に対して責任のある運営組織。
N
- 接近して(Near)
- 1メートル以内。
O
- オープンプレー(Open play)
- キックオフ、試合再開のキック、フリーキック、ペナルティ、または、セットピースの後、および、次のフェーズの前、あるいは、ボールがデッドとなった時を除いたプレーとプレーの間の時間。
- オフサイド(Offside)
- 位置に関する反則で、プレーヤーは罰を受けることなくゲームに参加することはできない。
- 妨害(Obstruction)
- プレーしようとしたプレーヤーが、不正に邪魔をされ、妨げられている状態。
- 立っていない(Off feet)
- 体の足以外のいずれかの部分が地面、または、地面の上にいるプレーヤーに支えられている状態のプレーヤーのことをいう。
- 立っている(On feet)
- 体の足以外のいずれの部分も、地面、または、地面の上にいるプレーヤーに支えられていない状態のプレーヤーのことをいう。
P
- タッチ上の立平面(Plane of touch)
- タッチライン、または、タッチインゴールラインのすぐ上に伸びる垂直なスペース。
- パス(Pass)
- プレーヤーが他のプレーヤーにボールを投げる、または、手渡すこと。
- パント(Punt)
- プレーヤーが、ボールを意図的に手から落とし、地面につく前に蹴ること。
- プレーサー(Placer)
- 味方のプレーヤーがプレースキックを行うために、地上のボールを押さえておくプレーヤー。
- プレーされた(Played)
- ボールがプレーヤーによって故意に触れられた場合、ボールがプレーされたことになる。
- プレースキック(Place-kick)
- プレースキックをするために地面(または、認められたキックティーの上)に置いたボールを蹴ること。
- プレーのフェーズ(Phase of play)
- スクラム、ラインアウト、ラック、または、モール
- プレーヤーの服装(Players’ clothing)
- プレーヤーが着用するあらゆるもので、ワールドラグビー競技に関する規定第12条に従ったものでなければならない。
- ペナルティ(Penalty)
- 重大な反則に対して、一方のチームに与えられる。
- ペナルティトライ(Penalty try)
- レフリーの判断において、相手側による不正なプレー行為がなければトライが得られたであろう(または、より有利な位置で得られたであろう)と思われる場合に与えられる。
- ラインアウトに参加しているプレーヤー(Participating players at a lineout)
- ラインアウトプレーヤー、各チームのレシーバー1名(いれば)、ボールを投入するプレーヤー、および、直後の相手側プレーヤーのこと。
- 保持(Possession)
- ボールを支配している、または、支配しようとしている個人、あるいは、チーム。
- 地面についているプレーヤー(Player grounded)
- 「立っていない(Off feet)」を参照。
- 競技区域(Playing area)
- フィールドオブプレーに加え、インゴールエリアのこともいう。タッチライン、タッチインゴールライン、および、デッドボールラインは含まない。
- 競技場(Playing enclosure)
- 競技区域に加え、その周辺区域をいう。
- 競技時間(Playing time)
- 競技が止まった際の失われた時間を除く、実際に競技された時間(「経過時間」を参照)。
Q
- クイックスロー(Quick-throw)
- ラインアウトが形成される前にタッチからボールを投入すること。ボールを投入するのは、ラインアウトでボールの投入を行うはずだった側のチーム。
R
- ラッキング(Rucking)
- ラックの中で、ボールを保持しようとして、または、ボールの保持を継続しようとして、競技規則に反することなく片方の足を使うこと。
- ラック(Ruck)
- 各チームの1名、または、それ以上のプレーヤーが立ったままの状態で、身体を密着させて、地上にあるボールの周囲に密集するプレーのフェーズをいう。
- レシーバー(Receiver)
- ラインアウトからボールがノック、あるいは、パスバックされたときに、それを受け取る位置にいるプレーヤー。
- レッドカード(Red card)
- レフリーが、退場を命じられたプレーヤーにそのことを示すために見せるカード。
- 交替のプレーヤー(Replacement)
- 負傷、または、戦術的理由で味方のプレーヤーと交替するプレーヤー。
- 試合再開のキック(Restart kick)
- 得点、または、タッチダウン後にドロップキックにより競技を再開する方法。
S
- シン・ビン(Sin-bin)
- 一時的退出を命じられたプレーヤーがその中にとどまっていなければならない、競技区域外の指定された区域。
- スクラム(Scrum)
- 通常、各チーム8名のプレーヤーがフォーメーションを組んで互いにバインドして形成するセットピース。
- スクラムゾーン(Scrum zone)
- フィールドオブプレー内のスクラムを組んでよい区域。
- スティフアームタックル(Stiff-arm tackle)
- プレーヤーが腕を伸ばしてボールキャリアーに打ち付けるような、違反に類するタックル。
- パンツ(Shorts)
- 腰から始まり膝上で終わるズボン。伸縮性のあるウェストバンド、および/または、ギャザー紐があり、パンツや肌着類とつながっていないもの。
- 罰(Sanction)
- 反則の後、または、競技の停止後に競技を再開する方法。
- 退場(Sent off)
- プレーヤーが、レッドカードを示され、試合から退場させられること。
T
- スローフォワード(Throw forward)
- プレーヤーが前方にボールを投げるか、または、パスする、すなわち、プレーヤーが両腕でボールを前へパスすることをいう。
- タックラー(Tackler)
- タックルされたプレーヤーを捕まえ地面に倒した、相手側のプレーヤー。
- タックル(Tackle)
- ボールキャリアーを捕まえ、そのプレーヤーを地面に倒す方法。
- タックルされたプレーヤー(Tackled player)
- タックラー(複数の場合あり)に捕まり地面に倒されたボールキャリアー。
- タッチ(Touch)
- タッチラインを含む、フィールドオブラインの外側を囲む区域。
- タッチインゴール(Touch-in-goal)
- インゴールエリアの横にある、タッチラインゴールラインを含む、その外側を囲む区域。
- チーム(Team)
- 通常15名の試合を開始するプレーヤーの集まり、および、認められた交替のプレーヤー達。
世界的試験実施ルール
テクニカルゾーン/エリア- 競技規則第1条に示された指定区域のことで、交替のプレーヤー、ウォーターキャリアー、および、コーチが、求められるまで待機していなければならない場所。スコッドの人数が23名の試合では、ウォーターキャリアーのみがテクニカルゾーンに入ることが認められる。
一時的退出(Temporarily suspended)競技時間の指定された間、競技から退出させられること。通常は10分間。味方のプレーヤー(Team-mate)同一チームの別のプレーヤー。
U
- アンコンテストスクラム(Uncontested scrum)
- 争奪をすることなく、ボールを投入するチームがボールを保持するスクラム。どちらのチームもマークから押すことはできない。
- 協会(Union)
- ワールドラグビーによって認められた、特定の地理的領域においてラグビーの運営と競技に責任を持つ組織。
- 肌着類(Underwear)
- 腰から身体を覆う下着で、裾は短いかなく、膝上で終わり、肌の上、または、服の下に着用し、ジャージやパンツとつながっていないもの。
Y
- イエローカード(Yellow card)
- レフリーが、警告を受け一時的退出を命ぜられたプレーヤーに、そのことを示すために見せるカード。