コーチは、プログラムの次のレベルに進むタイミングをどのように見極めればよいでしょうか?
Activateの重要な特徴の一つは、各プログラムが複数のレベルで構成されていることです。各レベルでは、エクササイズの難易度や反復回数を段階的に高めることで、プレーヤーにとって徐々に挑戦の度合いが増すように設計されています。シーズンを通してレベルを進めることで、プログラムはプレーヤーに継続的な挑戦を与え、適切なトレーニング刺激を提供しながら、意欲を維持するのに役立ちます。
プレーヤーが次のレベルに進むには、そのレベルで求められるエクササイズを、十分なコントロール、バランス、正しいテクニックで実施できることを示す必要があります。プレーヤーの上達スピードには個人差がありますが、チーム全体の指導や管理を考えると、プレーヤーの大半がそのレベルを習得した時点で、次のレベルへの移行を検討するのがコーチにとって最も進めやすい方法です。
コーチ向けの目安として、一般的なチームでは、同じレベルを約6〜8週間実施すると次のレベルに進む準備が整うと考えられます。 この期間は、エクササイズを十分に習得する時間を確保しつつ、取り組みが長引いて単調になることを防ぐのに適しています。レベルの進行スピードは、プレーヤーの運動能力やこれまでのトレーニング経験、さらにActivateの実施頻度によって異なります。コンディショニング・トレーニングの経験が豊富なチームでは、低いレベルを比較的早く進めることができます。また、Activateを頻繁に実施することで、練習機会が増え、チーム全体として早めに次のレベルに進む準備が整いやすくなります。
コーチは、シーズンを通したトレーニング計画を立て、プログラムの各レベルへいつ進むかをあらかじめ想定しておくことが重要です。また、Activateを実施中は、プレーヤーの動きを継続的に観察し、次のレベルに進む準備が整っているかを判断する必要があります。
8週間経過しても、チーム全体が次のレベルへ進む準備が整っていない場合は、どうすればよいでしょうか?
次のレベルに進むまでの目安とされている6〜8週間という期間は、チームが一定のコンディショニング・トレーニングの経験を持ち、Activateを週1〜2回実施していることを前提としています。ただし、これはすべてのチームに当てはまるわけではありません。例えば、こうしたトレーニングが初めてのプレーヤーが多いチームや、トレーニングや試合の回数が限られているためActivateを十分な頻度で実施できないチームもあります。
チームがまだ次のレベルに進む準備が整っていないとコーチが判断した場合、8週間を超えて同じレベルを継続しても差し支えありません。同じエクササイズを長期間繰り返すことで選手が飽きないよう、エクササイズの進め方や実施方法に工夫を加えるとよいでしょう。実施方法のバリエーション例はこちらで確認できます。
チームの大半のプレーヤーが次のレベルに進む準備ができていても、まだ準備が整っていないプレーヤーがいる場合があります。その場合でも、コーチは次のレベルへ進めますが、該当するプレーヤーへの対応方法を検討するとよいでしょう。対応方法の例は以下の通りです。
- プレーヤーを新しいレベルのエクササイズに進める際は、まず反復回数や実施時間を少なめに設定し、段階的に増やしてください。
- 準備が整っていないプレーヤーは現在のレベルに留め、他のプレーヤーは次のレベルへ進めてください。
- 残りのプレーヤーが次のレベルに進む準備が整うまで、チーム全体は現在のレベルを維持してください。
コーチがプログラムのレベルを早く進めすぎた場合、どうなりますか?
新しいレベルに進んだ後、プレーヤーがそのエクササイズを難し過ぎると感じた場合は、前のレベルに戻し、段階的に進めることができます。段階的な進め方の例としては、プレーヤーが無理なくこなせる高度なエクササイズに移行しつつ、他のエクササイズは前のレベルに留める方法や、新しいレベルのエクササイズを導入する際に回数や時間を少なめに設定し、量よりも動きの質を重視する方法があります。
プレーヤーがまだ準備できていない場合や、必要以上に高いレベルに進めてしまうと、エクササイズを正しく実施できず、プログラムの効果が十分に発揮されません。