になること
まずは、スクラムに参加するすべてのプレーヤーが、各自に求められる姿勢について理解してください。プレーヤーは、スクラムを組む過程で、しっかりと安定した姿勢をつくり、維持しなくてはいけません。
プレーヤーは、以下に定義されたプロセスの各ステージにおいて能力を示すことができるようになってから、次のステージへ進むようにしてください。
プレーヤーは、”Scrum Ready”になるまで、スクラムにおいてプレーしてはいけません。
次のページの写真で、赤のプレーヤーは、Scrum Readyのプロセスをきちんと行っているプレーヤーです。
各段階におけるアドバイスは、その次のステージにもあてはまります。
スクラムに関する調査から、以下のことがわかりました:
- 調査したあらゆるコンタクトのうち、ケガの傾向 (スクラムを組むたびに伴うリスク)が最も高いと評価されている。
- スクラムにまつわる脊髄の損傷は、全員参加の負傷防止プログラムの導入によって減少した。
- スキル、経験、あるいは、体力のミスマッチが、スクラムにおけるケガの危険因子として示された。スクラムにまつわる負傷の25%にあたるいくつかのタイプのミスマッチが、その証拠として挙げられる。
- フロントローとしてのプレー経験不足が、ケガの危険因子として浮き彫りになり、スクラムにまつわるケガの約40%の原因となっている。
- いくつかの調査によると、スクラムにまつわるケガの最大50%が、エンゲージメントのフェーズで起きていることがわかった。
1. 一人・相手なし - 両膝をついている?
テクニック
プレーヤーのポイント
- 頭は本来の位置
- 肩甲骨は後ろへ
- 胸を張る
- 胸は膝よりも前
- 体幹を引き締める (腹筋をぎゅっと引き締める)
- お尻を突き出す
コーチングポイント
- スクラムを組むプレーヤー全員が、練習で首や肩の辺りを鍛えるようにする
- エンゲージの前、最中、後のプレーヤーの姿勢を観察·分析し、テクニックを修正していく
2. 一人・相手なし – 立っている
テクニック
プレーヤーのポイント
- 膝を軽く曲げる
- 足は肩幅に開き、前に向ける
- 足の裏の親指の付け根に体重をかける
コーチングポイント
- プレーヤーが全員、グラウンドの表面と状態に適したシューズを履いていることを確認する
レフリーのポイント
- プレーヤーが全員、グラウンドの表面と状態に適したシューズを履いていることを確認する
3. 一人・マシン、または、タックルシールドが相手
テクニック
プレーヤーのポイント
- エンゲージメントでは、マシンを使って安全なバインドをしながら、安全で強く安定した姿勢を維持できるように努力する
コーチングポイント
- 正しいエンゲージメントシークエンスを使いながら、練習する。
- 背中は平らに、また、頭は傾けていないことを確認する。頭が下がっていると、体が崩れる。頭が高過ぎると、相手の肩に当たって、首に負担がかかってしまう危険がある。
レフリーのポイント
- 正しいエンゲージメントシークエンスを使いながら、練習する。
4. 1対1において
テクニック
プレーヤーのポイント
- クラウチの段階で、相手と耳と耳をつける位置につく
- 正しいシークエンスに従い、必ずレフリーの指示が出てから、組む
- 競技規則に従って相手とバインドする
- エンゲージメントでは、安全なバインドをしながら、安全で強く安定した姿勢を維持できるように努力する
コーチングポイント
- プレーヤーが正しくバインドするようにする
レフリーのポイント
- プレーヤーが、正しいエンゲージメントシークエンスを知っていることを確認する
- 不正なバインドを見逃さない
5. 3対3において
テクニック
プレーヤーのポイント
- 競技規則に従って味方および相手とバインドする
- ボールが投入されるまで押さない
コーチングポイント
- プレーヤーが、味方および相手と正しくバインドするようにする
6. プロップは、第2列およびフランカーとともに、マシンに対して
テクニック
プレーヤーのポイント
- マシンに対して安全なバインドをする
7. 第2列かフランカーは、マシンに対して、プロップをサポートする
テクニック
8. マシンに対して、5人で行うスクラム
テクニック
9. 5対5において
テクニック
10. 8対8(または、人数が少なければマシンが相手)
テクニック